|
姉妹サイト ![]() |
メインメニュー |
|
謝 辞本サイトでは、震源データについては気象庁の地震月報(カタログ編)の震源データならびに国立研究開発法人防災科学技術研究所の気象庁一元化処理震源リストとHi-net自動処理震源リストを引用させて頂いております。 連続波形画像について、国立研究開発法人防災科学技術研究所が運営するHi-net・F-net・V-net・日本海溝海底地震津波観測網の画像データと気象庁の地震観測網・火山観測網の画像データを引用させて頂いております。 潮位グラフと潮位データについては、気象庁が公開している潮位観測データの最新画像データ、潮汐観測資料の速報値と潮汐観測資料の確定値を引用させて頂いております。 リアルタイム験潮データと予測潮位については、海上保安庁ホームページのリアルタイム験潮データを引用させて頂いております。 データの引用にあたり、関係機関の皆様には厚く御礼申し上げますと同時に、今後のご活躍・ご健勝をお祈り申し上げます。 |
■1-1.EqtideについてEqtide(潮位変化監視・評価・研究システム)は、
を行っています。 (1) 潮位の変化と地震の関係を考える![]() 中村不二夫さん(写真) ご自宅の庭に地下水位観測用の井戸を設置し、観測データをインターネットで産業総合研究所に配信している。 同時に、水位が極端に下がると庭に設置した回転灯とブザーが作動し、ご近所に地下水位が低下した事を知らせる。中村さんは宇佐地区の自主防災会の会長も務められている。 巨大地震が発生する前に、潮位の急激な低下や潮目の変化、 海水の混濁などが複数の人々によって目撃されています。 しかし、巨大地震の発生する頻度が少ないためそれらの証言をまとめ上げて系統化し、 その成果を地震津波防災に活かす事は大きな困難を伴います。 2009年、高知県土佐市宇佐にお住まいの中村不二夫さんは、 その困難な作業の末に「南海地震は予知できる - 地震が残した証拠品」 という本を自費出版されました。(この本は「第4回ふるさと自費出版大賞」の ノンフィクション部門最優秀賞を受賞しています。) 「昭和南海地震を体験した人が存命のうちに、地震と前兆現象に関する記録を 後世に残しておかなければならない」と言う使命感が中村さんの原動力です。 土佐湾の海岸の集落を中心に収集した148の証言からは、 震災の恐ろしさと悲惨さがひしひしと伝わってくると同時に、 読者に前兆現象が明確に存在すると確信させる説得力が伝わってきます。 一方で、ICT技術の驚くべき進歩は、これまで個人では不可能と思われてきた 情報収集能力と情報解析能力を一般市民に提供しつつあります。 最近のパソコンには一昔前のスーパーコンピュータ並みの性能が与えられ、 充実したソフトウェアとも相まって一個人が情報機器と通信インフラを駆使して 「潮汐の変化と地震の関係」という未解明の課題に取り組む事ができる時代になったのです。 このたび、Eqtideの管理者は潮位の変化を可視化し、それに地震の情報を重ね合わせることが出来る ウェッブデータベースアプリケーションを開発し、一部の潮位変化と地震の発生に密接な関係性が あることを発見しました。しかしながら、潮位の変化のみで地震予報を出せるだけの的中率には至っていません。 気象庁の天気予報並みの的中率は望むべくもありませんが、少しでも的中率を向上させるために 勉強と研究を重ねていきたいと思っています。 (2)潮位の変化を監視する前出の中村さんの聞き取り調査によると、昭和南海地震が発生する約11時間前から宇佐港の潮位が大幅に低下(約2m) した事実があります。しかもそれは宇佐港に限った話ではなく、少なくとも高知県内の11ヶ所で同様の潮位の低下が あったことが報告されています。 幸いな事に、全国には公共機関が管理する験潮所が187ヶ所整備されており、その測定データは気象庁に一元的に収集されて インターネット経由で国民の誰もが閲覧可能な状態にあります。Eqtideではこの験潮データを迅速に監視するための システムを開発し、1日数回の頻度で潮位の変化を監視しています。 万が一潮位に特有の変化があった場合、メーリングリストで会員の皆様に変化の内容をいち早くお知らせしています。 (3)潮位の変化を評価するある特定の潮位の変化が生じた場合に、地震が発生するケースがあると言う事が これまでの研究で次第に明らかになりつつあります。 しかも各々の験潮所のデータには特性があり、季節性も持っています。 これらの複雑な潮位の変化から地震の発生を予測するためには、過去の潮位の変化と 地震の発生の関係を読み解きながら一定の評価基準を設定する必要があります。
(4)潮位の変化を研究する潮位の変化から地震の発生を予測する評価基準を作成するためには 潮位と地震そして気象に関する多くの知識と研究がこれからも必要です。 これまで縦割りであった様々な学問分野を横断的に俯瞰しながらの研究となりますが、 鋭意研究を進めて行く所存です。 (5)社会の為に共に考える地震予知に関する情報は生命や財産に関わる重大な情報であることは論を待ちません。 学問的に確立されていない情報であることも勿論ですが、予測情報を社会がどのように受け止め、 どのように活用するかという事も大きな研究テーマの一つであると思います。 Eqtideの管理者自身、一人だけで考えるのではなく、なるべく多くの方々とディスカッションし、 共にこの問題についての解決の糸口を見出して行きたいと考えています。 その意味において、本サイトに関するご意見やお問い合わせを歓迎いたします。 |